音楽

ヤバTのSNSマーケ戦略をIT企業広報視点で考察したらヤバみが深みだった5つの理由【SNS戦略】

こんにちは、27歳既婚子持ちだけどヤバT大好きフリーランス広報/ライター・平理沙子です。

昨日、ヤバTのSNSマーケ戦略がすごい!ということをツイートしたところ人生初のプチバズを経験。

なので、調子に乗ってこの記事でもうちょっと深く考察してみようと思う。

まず私が、ヤバTのSNSマーケ戦略が優れていると考えるのは、以下の5つのポイント。

  • エゴサーチの徹底み&スピードみ
  • ライブ終了後、ファンの熱量が最も高いタイミングで公式によるセトリ投稿
  • ライブ動画やオフショットなど多角的なマルチメディア投稿
  • 効果的な実況×ハッシュタグの企画力
  • 細かいアウトプットまで、全部に共通したメッセージ性

それぞれのポイントについて、踏み込んで考察してみる。これを読めばきっとあなたもこうなれるでしょう。(保証はしません)

  • 明日の休み時間、友達に「ヤバTってSNS戦略までヤバイの知ってた?」ってちょっとドヤれる
  • あなたが企業のSNS運用担当の場合、ミルフィーユの皮1枚分くらいは参考になる。

とりあえず、MCは以上。

ヤバTのSNSマーケ戦略がヤバイ5つの理由

1)エゴサーチの徹底み&スピードみ

たぶん、一度でも「ヤバT」を含んだツイートしたことある人はわかると思うんですが、ヤバT(というよりボーカル・こやまさん)のエゴサ力およびスピードは異常。「ヤバT」とつぶやいたが最後、ほぼ100%瞬時にいいね!される。(ゆうこすもすごいよね)

けどこれって、単純やけど嬉しいんよね。「あ、ちゃんと見てくれてるんやー!」って。

企業アカウントも、エゴサ&いいねを徹底している所は最近多いと思う。ただ、このポイントは企業アカウントよりもアーティスト(芸能人)が有利だと思っていて。企業があまりにも毎回やると「えっなんか売りつけられる?怖」という気持ちにさせてしまう側面もある。

ちなみに個人的には、企業であっても「エゴサ&即いいね」は企業努力が見えて、好感度上がるポイントだと思っている。ちなみに、「ヤバT」でエゴサすると「ヤバイTバック」がヒットするのが悩みだそうです。

2)ライブ終了後、ファンの熱量が最も高いタイミングで公式によるセトリ投稿

例えば、先日のピエールフェスでのセトリ。イベント終わった20分後にはもう投稿されていた。20分後といえば、ちょうど終わってライブ会場出て電車乗って、「いやぁ〜〜今日のライブ最高やったな〜〜」って思いながらTwitter開く時間。

そう、ライブ終了後というのは最もファンの熱量が高い時間。そこを逃さず投稿することで、ファンはライブ終了後の圧倒的熱量でリツイート/いいね!をする。

企業アカウントがこれを活かすとすれば、イベントが終わったらすぐに集合写真だけでもを即投稿する、等になるだろう。ここでもポイントは、できるだけ参加者の熱量が高いうちにということ。

ちなみに上記のセトリは珍しく曲名が略さず書かれてるパターンw 略されすぎて、初めてみた人意味分からやろ! って時もあるけど、そういうツッコミどころ残してるのも戦略なのだろう。こやまさん、あざといな〜

(↓略されすぎて意味わからんパターンの一例)

3)ライブ動画やオフショットなど高く的なマルチメディア投稿

私的に、アーティストや芸能人の公式アカウントをフォローする醍醐味はこういった「オフショット」にあると思っている。ヤバTはそれをちゃんとわかっていて、オフショットとか、ライブ動画・レコーディング風景とかを色んなメディアを交えてよく投稿してくれる。(それもinfo的に上げるのではなく、臨場感溢れる感じで)

案外、アーティストの公式垢って、発売情報とかライブ情報のお知らせばかりというアカウントも多いなと思ってて。もちろんそういう情報も知りたいけど、お知らせは全体の半分以下でいいかなというのが本音。これは企業アカウントも言えること。

4)効果的な実況×ハッシュタグの企画力

5つのポイントの中でも、秀逸に「ヤバT上手いわ〜」って思うのは特にこのポイント!「実況×ハッシュタグ」の企画力。 金曜ロードショーがよくトレンド入りするように、実況とTwitterは相性がいいと言われている。けど、アーティストの公式垢で「実況」ってむずいよなと思わせながら(さすがにライブ中にツイートするわけにもいかないし)のこの企画。 「ファンのみんなで同じ時間にDVDみながら、同じハッシュタグで実況する」ってアーティストとしてかなり良い点ついた企画だな〜と。よっ!

正直、特典DVDってけっこーーーなコアファンしか買わないと思うんですよ(特にこの大YouTube時代)。けどこれやられたら買いたいなーって思う。後からYouTube見るのと違う面白さあるし。しかもこやまさん絶対全部の投稿みてるやろうし。面白い実況したい本能、くすぐられる。

私は、↑の企画時はまだヤバTのファンじゃなかったら参加してないけど、次の「とってもうれしいたけ」でもこれやるなら買いたいな(早速マーケティングされてる)

5)細かいアウトプットまで、全部に共通したメッセージ性

広報(PR)の世界では、よく「アウトプットに込めるメッセージは共通させろ!」と言われる。

※アウトプット:バンドで言うと、曲やライブパフォーマンスはもちろん、SNSの投稿や公式HPのテキストなど、ファンの目に届くものすべて。

ヤバTは公式ホームページの一文とっても、それが徹底されてるなぁ、と。

なんなんや、このキャッチコピーとOGP画像(リンク貼るときに出る写真)は。

さらに、これは公式HPのプロフィール

ヤバイTシャツ屋さんとは・・・

大阪を拠点に活動する、こやまたくや・しばたありぼぼ・もりもりもとによる3人組ガールズテクノポップユニット。
躍動感溢れるパフォーマンスとストーリー性のある歌詞で50代女性をターゲットに活動中。

「50代女性をターゲット」www

とにかく、ヤバTのアウトプットは「面白い」で統一されている。けどそれの真意は?ただふざけてるだけなの? に対する私の考察が以下。

まとめ

結局、一見ふざけまくりなこれらのアウトプットや、4点目で述べたハッシュタグ企画など含めて、ヤバTは全力で私達を楽しませようとしてくれてるんやろうなって思う。戦略というよりは、おもてなしに近いような。

いや、そんな上品なものではないか。エンターテイメント?芸人?
上品なものではないというのは、「ファンの方を大切に!喜ばせてあげよう!うふふ」という白魔法みたいなニュアンスではなく、関西人的な「ちょっと笑わせたろか、ぐへへ」みたいな。黒魔法なニュアンス(伝われ)

けどだからこその「押し付けがましくないエンターテイメント性、芸人魂」みたいなものが、ヤバTが我々ファンを魅了し続ける理由なんだろう。 とかいって、色々書いてみたけど何ってやっぱりうちはヤバTの鬼popでキャッチーな音楽が大好き! 

ヤバT、これからもついていきます!

参考

SNSマーケティングについてわかりやすく勉強できたのは、ゆうこすの本!1時間くらいで読めて、おすすめです◎ 私がヤバTを好きになった理由はこちら。「サークルバンドに光を」、良い曲ですよね。

https://re-allife.com/?p=149